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でも、別にクリスマスじゃなくても。

僕は隣に座る紗枝のぬくもりを感じながら思う。

彼女が暗闇に脅えるようなら、僕はいつだって駆けつけるつもりでいる。

灯りが欲しいなら目一杯明かりを灯す。

怖くて不安なら、ずっと手を握り締めててあげる。

暗闇の寒さに震えるようなら、ずっと抱き締めててあげる。

僕は、その為の僕だから。

紗枝の為の僕だから。

「なぁ、紗枝」

声をかけるけど、紗枝からは返事がない。

ふと見ると、彼女は僕の方にもたれ掛かって、安心しきった顔で眠ってしまっていた。

次の駅で降りるのに、不用意だなあ。

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