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「お、お、俺なんかでいいなら…喜んで」

裏返った声で、先輩はそう返事した。

やった!

やったやったやった!

やりやがったよ千夏めコンチクショウッ!!

「でかした千夏ぅっ!」

「おめでとおぉおおぉ!」

いてもたってもいられず、私と絵里は階段の死角から出て行って千夏に抱きついた!

「絵里!?友里恵!?」

隠れて覗き見してたのはきっと叱られるだろう。

だけど、それでも私達は親友の恋愛成就を心から祝福したかった。





幸せな冬が来る。

よかったね、千夏。





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