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キキーーーーーーッ!!

甲高い車輪の軋む音。

「ん…っ…!」

その音に彼が目を覚ます!

「~~~~~~っっ!!!」

半ば彼に投げ渡すように。

私はプレゼントを放り投げて全速力で電車を降りていった。

ちゃんと受け取ってくれたかどうかなんて、知らないっ。

そんなの確認する余裕なんて、テンパってる私にはないっ。


『終点、○○、○○、お忘れ物ございませんように』


赤面したままホームを走る私に、電車のアナウンスが聞こえた。








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