colors
梓は無言のまま、視線すらこちらに合わせないまま。
「ん?」
俺に何かを差し出した。
小さな箱。
ラッピングしてあるが、いかにもワゴンセールで500円均一程度で売られていましたと言わんばかりのチープな包装だ。
「ほら、やるよ」
梓がぶっきらぼうに言う。
「…お前なぁ」
俺はあからさまに嫌な顔をしてやった。
「今日何日か知ってるか?2月17日だぜ?バレンタインから何日遅れ?普通義理でも当日に渡すもんだろが」
昨日の喧嘩の余韻も引き摺っている。
梓の内心など考える筈もなく、容赦なく辛辣な言葉を浴びせてやる。
「ん?」
俺に何かを差し出した。
小さな箱。
ラッピングしてあるが、いかにもワゴンセールで500円均一程度で売られていましたと言わんばかりのチープな包装だ。
「ほら、やるよ」
梓がぶっきらぼうに言う。
「…お前なぁ」
俺はあからさまに嫌な顔をしてやった。
「今日何日か知ってるか?2月17日だぜ?バレンタインから何日遅れ?普通義理でも当日に渡すもんだろが」
昨日の喧嘩の余韻も引き摺っている。
梓の内心など考える筈もなく、容赦なく辛辣な言葉を浴びせてやる。