colors
ジュース
それは、いつの間にかの日課になっていた。
放課後、駅前のコンビニで缶ジュースを買って、駅のベンチでチビチビやりながら電車が来るのを待っていると。
「?」
視線を感じた。
ふと横を見ると、髪の長い女の子が、大きなクリクリの瞳でこちらを見ている。
この制服、見覚えがある。
うちの高校の近くにある南高のだ。
女の子は俺と目が合うと、慌てて逸らして俯いてしまう。
変な奴と思いつつジュースを飲み続けるが。
「……」
気がつくとまた視線。
隣を見ると、また食い入るように見つめられていた。
見つめられているのは俺ではない。
むしろ俺が手にするジュースのようだった。
放課後、駅前のコンビニで缶ジュースを買って、駅のベンチでチビチビやりながら電車が来るのを待っていると。
「?」
視線を感じた。
ふと横を見ると、髪の長い女の子が、大きなクリクリの瞳でこちらを見ている。
この制服、見覚えがある。
うちの高校の近くにある南高のだ。
女の子は俺と目が合うと、慌てて逸らして俯いてしまう。
変な奴と思いつつジュースを飲み続けるが。
「……」
気がつくとまた視線。
隣を見ると、また食い入るように見つめられていた。
見つめられているのは俺ではない。
むしろ俺が手にするジュースのようだった。