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あまりに真剣に見つめられて、流石の俺も困ってしまう。

意を決して。

「あの」

「え!?」

女の子は驚いたような真ん丸の目で、俺を凝視した。

その顔の前にジュースの缶を差し出す。

「飲む?」

「えっ、いいの?」

いいのも何も、こんなに真剣に見つめられては、ジュースをあげない俺が悪者みたいだった。

「半分くらい飲んじゃってるから悪いけど…」

「え、ううん、ううん!いいの!」

女の子は嬉しそうに缶を受け取り、コクン、コクンと喉の辺りを動かしてジュースを飲む。

今時缶ジュースをこんな嬉しそうな笑顔で飲む奴なんているだろうか。

何だかこの子、可愛いな…。

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