colors
強い日差し。

そろそろ初夏を思わせる陽気だ。

ゴールデンウイークが終わると、春と言うには高すぎほどの気温となる。

屋上なんてダイレクトにお日様の恩恵を受けるのだ。

暑くてしょうがない。

「これじゃあ日焼けしちゃうよー」

友恵がそんな事を言うが、その顔はこの状況が満更でもないといった様子。

「そうそう!女の子はスキンケアが大切なのだ。よってこの仕事は俊平一人でこなす事に決定!」

加奈が何やらサボる為の口実を述べ始める。

馬鹿言ってもらっちゃ困る。

こんなデカイ看板、一人で作ってたら明日の朝になっちまう!

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