colors
午後9時。
学校の屋上に部員が集まって、思い思いのポジションで天の川の観測を始める。
観測といってもそんな専門的なものじゃなく、屋上の床にビニールシートを広げて座ったり寝転んだりして、年に一度の星空を眺めるというもの。
ほとんど花見と同じ感覚だった。
僕と詩織もまた、肩を並べて星空を眺める。
「天の川って乙姫と彦星が年に一度会うんだっけ?」
僕が言うと、隣で詩織がゲンナリした表情になった。
「やだ信彦…乙姫じゃ竜宮城じゃない。織姫よ、織姫」
学校の屋上に部員が集まって、思い思いのポジションで天の川の観測を始める。
観測といってもそんな専門的なものじゃなく、屋上の床にビニールシートを広げて座ったり寝転んだりして、年に一度の星空を眺めるというもの。
ほとんど花見と同じ感覚だった。
僕と詩織もまた、肩を並べて星空を眺める。
「天の川って乙姫と彦星が年に一度会うんだっけ?」
僕が言うと、隣で詩織がゲンナリした表情になった。
「やだ信彦…乙姫じゃ竜宮城じゃない。織姫よ、織姫」