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オクテな梢に、堅物な智彦。

二人ともいい奴だけど、俺としては見ててイライラするんだよね。

「さってと」

俺は歩いている二人に合わせて引いていた自転車にまたがる。

「俺ゲーセンにでも寄って帰るわ」

「お…じゃあ俺も付き合うぜ、太一」

智彦がそんな事を言うが。

「バーカ！」

俺はそんな智彦を置き去りに、全速力で自転車を漕ぐ。

「おめぇ頭固いんだよ！たまには梢を遊びに連れてってやれ！梢はお前とならラブホだって構わないってよ！」

「な゛！！」

梢が真っ赤になって激怒する！

「何言ってんのよ！太一のばかぁっ！茶髪不良のチャラ男ぉっ！」