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俺は高笑いを残して二人から遠ざかる。

…そうそう。

俺みたいな茶髪不良のチャラ男は放っておいて、お前達は仲良く付き合えばいいんだよ。

俺は悪友のお前ら二人が付き合ってるのを、遠くで祝ってやるからさ。

その代わり…時々梢の事諦め切れなくて、こっそり一人で落ち込んだりするのは勘弁な。





蝉の鳴き声がやけに耳につく。

もう夏も、終わろうとしていた。




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