強さと弱さと君と僕。


最近、朝起きると涙を流してるの。
切ない夢とかでも無くて。
悲しい夢でも無いの。なんでかなぁ?

未来の自分が分からない。
想像が出来ない。

そんな事を思っても、今日は目の前に来てるから。

ためらいながらも、そっと手を伸ばして。
本当の自分と、周りに見せる自分を分けながら暮らしている。

毎日楽しい事ばっかじゃなくて。

「あ、すいません」

こんな沢山の人の中で、あたしみたいな感情抱いてる人は、何人くらい居るのかな?

悩みを持たない人間なんか居ないのかな?

大きな幸せはいらない。
ただ、小さな幸せが少しずつ続いてくれれば・・・

今のあたしにはそう思うしかなかった。

「居た」

満員電車に押しつぶされないように、必死で彼の姿を確認する。
やっぱりそうだ。確かに、君だった。
< 2 / 17 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop