キスして
結局修二のことは聞けなかった。

ヘタレな俺が頭にくる。


そして枕元に置いてた求人雑誌に目を通した。

バイト、早く見つけなきゃと思って。


いい加減金がない。

遊びにも行けない。



適当に決めた学校近くのファミレスの時給800円の店に今日面接に行く。

そこの場所を最終チェックした。

担当、森野という文字も。



結局バイトは即日でオッケーがもらえて3日後からの出勤になった。


菜穂には何も言ってない。

バイトするって話くらいすればいいんだけど意地になってる自分。

電話もメールさえも自分からはしたくない。


素直になれればいいんだ。


でもなれないんだ。


好きすぎて。
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