キスして
「壮陛聞いて~♪わたしもバイトしていいって言われたんだよ。」


テストの日の朝、横に座った壮陛に言うと壮陛は驚いた顔でこっちを見た。


「はぁ!?」


驚いた顔で壮陛はこっちを見た。

その顔は信じられないって顔とちょっと怒った顔。


「するなっつったろ。」


その意味がわからなかった。

なんでしちゃいけないのか。


「なんでダメなの?せっかく許可もらったからするもん!!」


そう言ってプイッと前を向いた。



「おいコラ、お前こっち向け。」


その言葉にちょっと眉を1つ下げて不服そうな顔で見た。

そのわたしの姿を見て壮陛はため息を1つついた。


「…──ったく。ちょ帰り話すぞ。」


そう言って前を向いた。


「やるって決めたんだから!!せっかく夜出れるチャンスなのに。」


そんなわたしの言葉を壮陛は完全無視だった。




そしてテスト4教科が始まった。

昨日勉強が手につかなかったこともあり、散々というのが予想された。



そしてその原因が今日のテストが終わった今、近づいてくる。



「──すみませーん、涼風くん呼んでもらえます?」


あまりの大声にクラスの全員が声の方を見た。

そこにいたのはすごいオーラを放つ美人。

マンガの世界から出てきたかのような人だった。


きっとミス北洋。
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