キスして
話し終えたときにちょうど本鈴が鳴って先生が入ってきた。

でも壮陛の顔はクールなまま。


「おまえ、次の休み時間ゆっくり話せ。」


って言って授業が始まる。

授業なんて身に入るわけがない。

普通に話しかけられたことにビックリして。

昨日怒ったんじゃなかったの??

壮陛、もしかしてわたしのバイトのこと気にしててくれたのかな??




「で?」

授業が終わるといきなり言う壮陛。


「で?って言われても…。もう最後だよ。今日からそこで…」


「その高3の奴はどこ校?」


赤星さん…どこ…だろう??


「さぁ?聞いてない。てかまともに話してないし!!」


「どんなやつ?外見は?」


なんでそんなに気にするのかわからないけどここは正直に


「外見…普通じゃない?くっきり二重だなぁってのは印象的だったけど。」


「へぇ。で?」


なんでこんな聞いてくるのかわからない。


「で?って何?!もうないよ。」


「行くの?」


「バイト?行くに決まってんじゃん。何!?そんな気になる??」


そう言うと目線はずして頭をかいた。


「おまえバカか。」


そう言って。

気になるってとっていいのだろうか…。
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