キスして
「あそこから、1番、2番…って数えてあそこが4番ね。」

丁寧に教えてくれるのは店長の清田さん。

制服でそのまま行ったときの反応が


「おぉ~、女子高生!!」

だった。

25歳となると女子高生と絡むことがないから嬉しいとか言ってた…。

変態だ。

でもこうやって初めて来たわたしの気を紛らわせてるのかもしれない。


「じゃ、早速だけどこれでテーブル拭いてきてね。」


「はい。」


そう言ってわたしはテーブルを拭きに行った。

テーブルは全部で15個程。

全部埋まることはないだろうって言ってた。

そんな忙しいわけじゃないらしい。


拭いてたらキャンドルを持って赤星さんが来た。


「運ぶだけだから簡単だから。ゆっくり覚えてね。」


爽やかな笑顔を見せて去っていく。

仮面ライダー系に出てそうな人だなぁ。

そう思いながらテーブルを拭き終わった。


初めてのバイトはほんとに運んだり、引いたり、注文取ったりの繰り返しで、注文は手書きだから書けば済むし、以外と覚える内容が少なかった。

赤星さんと暇なときはコソコソ話したりしてて、すごく時間がたつのが早かった。


赤星さんはわたしの高校から徒歩10分程の隣の高校だった。

家も近いし、高校も近い。


「すごい偶然ですよね。」

って感じで盛り上がった。


赤星さんはこの爽やかな外見に優しい人ですごく高感がもてた。

そして10時くらいに大学生という男の人と女の人が来たからわたしたちはあがった。


「近いし、危ないから送るよ。」


と赤星さんに言われて。
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