キスして
衝撃的だった。

もう明後日までしか会えないのか??


「そっか。」

あまりの衝撃に笑みが出た。


「じゃあまた明日ね…。」

そう言って菜穂は後ろを向いて帰って行った。

明後日が最後。

アメリカっていつまでいるんだ??

しばらくは会えないんだよな??


でも俺にあいつに言えることは…


「何やってんのよバカー!!せっかくここまできたのに!!」

後ろからタックルをかます奴。

青木。


「おまっ…、せっかくここまでして終わりなのかよ!?」

修二。


全部、お前らの企みか…。

絡ませたんだな…。


「あんた、いいの?気持ち隠したままで。あんたのしてたこと全部聞いた。全部話してあげてよ。あの子に。あの子を裏切ったんじゃないってこと、話してあげてよ。」

本田…。


おせっかい集団め。

俺は走った。


階段をくだる菜穂を見つけ腕を捕まえた。


「!!」

驚く表情を見せた菜穂。

あ、こいつは手掴まれるの今日2度目なんだっけ。


すぐ離さなきゃと思ったけど離せない。
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