キスして
どれだけ待っても壮陛は来なかった。


1時──

2時──


部屋の時計を何度も見上げてた。

何度電話しても壮陛からかかってくることはなかった。


だんだん心配になってくる…。

メールもすでに3通目。


やり直すことになったのにどうして??

まさかまた…元カノと??


悪い考えばかりが頭に浮かんだ。

よいことなんて思い浮かびもしない。



誕生会、やりなおそうって言ったの壮陛なのに、とかばかり。



3時──

4時──


もう連絡するのをやめた。

悲しくなってこれ以上が辛いから。

もう考えない。

もうきつい。


わたしは携帯の電源を切って着替えた。

部屋にいて楽な格好に。
< 228 / 245 >

この作品をシェア

pagetop