キスして
──あれからわたしは必死に生きた。

英語しか喋らない地に行き、勉強し続けた。


失ったものは大きい。

でもどうしても手に入らないもの。


でも成長の糧にするかのように毎日わたしは大きくなった。

壮陛のおかげで諦めるという言葉を使わなくなった。

きっと、わたしなら出来るって思うようになった。


そのおかげで今のわたしがいる。

あれから10年たったわたしは英語とは切っても切れない世界にいた。


英語の勉強を必死にしたわたしは、英語の塾の講師をした後、教師になった。

胸にはあのときの指輪。


Never give up.


この言葉に何度励まされたんだろう。
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