キスして
その日の2時間目が終わった頃だった。

数学の時間爆睡してた涼風くんはまだ寝てる。

テストとかもうすぐなのに大丈夫なのかな。

そんなことを考えながら席を立って鈴ちゃんのところへ向かおうとしていた。
(鈴ちゃんは基本的に動かないからうちらがそばに行くしかない…)


ガバッ。

後ろからまた抱きつかれた。

この香水は…━━廉。


「クリスちゃん会いたかったわ~!!」

実は廉、まだ入学して間もないというのに停学をくらってた。

どのくらいだろう?3週間くらい見なかったかな??

内容は喫煙。

うちの学校は法律を破ることには厳しいから。

だから涼風くんに吸ってほしくない。


「わっ、廉!!もう離れてよ!!」


涼風くんに見られるのが嫌でわたしの首元で組んでる手を離そうとしていた。

チラッと涼風くんを見るとまだ寝てる。

ちょっとホッとした。
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