キスして
「青木ちゃん…小さいくせに力あるんやな。」


吹っ飛んだ廉は嫌な顔1つ見せずに戻ってきた。


「廉~、あんた菜穂ちんにセクハラしすぎだし!!まじウザイ!!わたしの菜穂ちん取らないでくれない??」


そう言いながら涼子ちゃんはわたしの腕に腕を組んできた。


「クリスちゃん、今日放課後デートしよ♪♪」


「コイツ、聞いてねぇ…」


涼子ちゃんが呆れた声で言ってもまたシカト。


「な?ええやろ??歌い行こー。」


「廉、シカトすんなって…。」


廉と涼子ちゃん、2人のほうがよっぽどお似合いだって思った瞬間だった。

テンション似てるし。


「今日、用事あるから無理。ごめん。」


「なら明日は?2人が嫌やったら俺と誰かと涼子ちゃんと4人とかでもええんやで?」


「ちょっと廉!わたしをおまけのように言わないでよ!!」


「明日も……━━」


断ろうとしたときだった。


「うるせぇ。」


眠ってた虎が起きた。
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