キスして
「す、涼風くん。ゴメン…。」


謝りながら見ると、机に顔はふせたまま、目だけこっちを向けてた。

思いっきり睨んでる。

怖い…。


「ええやん、休み時間やし。寝てるほうが悪いんやって。クリスちゃんが謝ることやない。」


またいらんことを廉が言う。

嫌われたらどうしてくれるの!?


「菜穂、そいつ誰?」


涼風くんは起き上がり、機嫌は更に悪くなってた。

声がいつもより更に低い。


「菜穂!?」


わたしが答える前に廉がわたしの名前を涼風くんが呼んだことに驚いたらしく、口を開いた。


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