永遠の。
わぁー!わぁー!
ベッドの上で膝を抱え、誰かに見られるわけでもないんだけど、顔を隠した。
落ちつけっ!!
生まれて初めて、パパや親戚の叔父さん以外の男の人に呼ばれた名前。
あの、低くて耳の奥に響く声が頭の中から離れない…
掻き消したいと思いながらも、グルグルとリフレインして――――…
いつの間にか、そのまま眠ってしまった。
この時の私は、ただ慣れないことに対して意識しすぎて、本当の気持ちに気付いていなかった。
−−…というより、
気付かないフリをしてたんだ。
なんとなく、彼との距離を感じて。
必要以上に近付けない。
近付いちゃいけない。
そんな、見えない感情がどこかにあった。