永遠の。


『タバコ… いい?』


ただ景色を眺めるだけの視線を直哉サンに向けた。


白く透き通るような肌。

指の節が男の人を思わせる手。


『―――男の人だ…』


ふと、そんな事を呟いた。



『うん。男の人だよ。』


赤信号で止まった直哉サンがアタシを見て




―――クシャ。




その、大きな手の平で頭を撫でてくれた。


びっくりした。


だけど、ほっとした自分がいた。




信号が青に変わり、直哉サンは通りかかった公園の路肩に車を止めた。




え?

アタシの家…ここじゃないんですけど。

ここから、歩けって事?



アタフタして、周りをキョロキョロしてると


『‥小動物みてぇ。』


直哉サンに笑われた。



と、同時にまた、優しい手の平が頭を撫でた。


『―――ッ―もぉ!!何なんですかっ…。』


恥ずかしいやら、なんだか分からなくて俯いた。
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