永遠の。


えっと…






『あッ!ここだっ!』







時刻は、PM7:00前

暑い。


さっきまで雨だったからかなぁ。



夏 独特の香りがする。







『ここ?それにしても、珍しいよね。綺乃がこんなトコに行くなんてさ。』





隣にから声をかけるのは、従姉妹の安部 友香(あべ ともか)。





ちょっ、すんごく視線を感じるんですけど。



それも、そのハズ。





友香姉ちゃん美人だもん。



167cmの身長に、9cmのピンヒール


それに恵まれたモデル体型。



大きなパッチリ二重にぽってりした唇。


仕事は化粧品の販売員をしているせいなのか、自分を綺麗に見せる術をフル活用したメイク。


綺麗だよなぁ。



そんな、友香姉ちゃん曰く



私と似てるらしい。








どこがデスカ?






『綺乃。口、開いてるから。マヌケだよ。』







っ!!






さらっと、言うよね。








『ほら、チケット出してよ。暑いから入るよ。』







私達が立っていたのは、ライブハウスの前。



昨日、放課後に真麻にお願いされて来た場所だった。






『えっ?!ちょっ、待ってよ!』


『ほら!早く!行くよ。』





そう言って、スタスタと中へ入ってしまった友香姉ちゃんを追いかけた。





実は、今日ここであるライブに真麻の彼氏が出るらしい。


真麻は親戚の法事があるらしく、見に来られないんだって。

だから、代わりに私。





別に、見れないなら仕方ないじゃんね?



って、やんわり断ってみたんだけど…






『チケット代、もったいないもん!』





と、言い切られてしまったんだ。
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