先生...!!!
「ちはる!逃げてちゃダメだ。戦わなきゃ!」
「...」
「ちはる、考えてみな?
出会えたことが奇跡で。1年の先生ってことが奇跡で。1組の世界史担当ってことが奇跡で。この前、話せたことが奇跡で。1日に何回も会えることが奇跡で。ちはるにはすでにたくさんの奇跡が起こってる。ちゃんとその奇跡に気付いてた?」
確かにあたしにはたくさんの奇跡がおきてる...
優輝に言われて気付いた。
「この奇跡に感謝しなきゃ。」
うん。感謝する。
「でも、その奇跡と戦うこと何の関係があるの?」
「その奇跡、気付かれたってだけで全部を無駄にするのか?気付かれたってだけでちはるは先生のこと諦められるのか?」
「無理...。」