蜂蜜レモンな初恋
プロローグ

――あれは、高1の終わりのバレンタインの日……


「ゴメン…。だから別れて…」


部活が終わり、バスケ部の友達が居る体育館に行こうとした所で別れの現場を見てしまった…。


何もこんな日に別れなくても…。


ど…どうしよ…。

体育館へ行くにはこの渡り廊下、を通らないと行けない。


出るに出られず、物陰から様子を伺う。

「……分かった」


そう、男の人が言うと、女の人は、私が居るのと反対側の方から去っていった。

女の人の姿が見えなくなったのを確認して、ゆっくりと、物陰から出る。


気まずいけど向こうは私が聞いてたの気付いてないよね…?


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