Re:
「おはよう」

挨拶をして

リビングで母さんと父さんと朝食をとる

「母さん、昨日のさ」

「うん?」

「内緒の話だけど」

母さんにしかわからない単語で話しだすと

父さんは新聞を読んでる視線を僕らに移した

「チュウの家でアルバイトしたいんだ」

「チュウって?」

父さんは聞き慣れない言葉に疑問を抱く

「この前話してたアツムの友達でしょ?最近仲良いのねぇ。……でも、チュウ君の家でバイトって??」

母さんはチュウとバイトの関連性を見つけきれない

「へぇ。」

父さんは少し驚きながら僕と母さんの会話を聞いていた。

「チュウの家、獣医さんなんだって。そこでペットの散歩とか遊び相手とかあるらしいんだけど、チュウと一緒に手伝わないかって。」

「えぇ!?…でもアツム今までペットの世話なんてしたことなかったでしょ?大丈夫?」

母さんは僕が昨日思った事と同じ事を聞き、凄く心配している

「わかんないけど…やってみたいんだ。……ダメ、かな?」

母さんの心配が伝染ったのか僕は言葉尻が弱くなった。

「まあまあ、良いじゃないか。」

母と息子が悩みだすのを父は見兼ねたのか

「やってみれば良いじゃないか。勿論、やるならチュウ君や親御さんに迷惑かけないように頑張らなきゃいけないが。」

「お父さん」

母さんは、少し返事が早急すぎる。と父さんに言う

「ああ、そうだ。もう少しそのバイトの内容を教えてくれると嬉しいな。どこの家なのか、とか。」

母さんの言葉を気にせず

父さんはコーヒーを飲みながら言った。

「……うん。じゃあ今日聞いてみるよ。」

父さんと、約束をした。
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