Re:
僕の視界から

クラモト君は動いていた

いや

『倒れた』

次に僕の視界に入ったものは

「チュウ……」

昨日と同じ、険しい表情



「てめえら、何してるんだよ?」

「……っナカニシ……」

倒れたクラモト君は睨みながら

「はっ…、金かなんかで雇われてるのか?」

「はあ?」

「じゃねーとこいつなんかに近付く奴はいねえだろ?」

鼻で笑いながら、クラモト君は続ける

「アツムに何か恨みでもあんのかよ?ネチネチとアツムにちょっかいだしやがって。」

クラモト君の胸ぐらを掴み

ゴッ!!

頭突きを与えるチュウ

「…お前には関係ねえよ…」

苦々しく痛みに耐えながら言う

「関係あんだよ。オレのダチだ。」

淡々と答えながらチュウは

クラモト君を離さずそのまま片手で持ち上げた。


「チュウ、やめて……!」

「なんで?アツムはこいつらに」

バンッ!

勢い良く開けられた屋上のドア




「何をしてるんだ!?お前ら!!」

生活指導の先生がアシダ君達に連れられてやってきた。
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