Re:
唯一、『僕』の存在を感じられるのは

家族といる空間

「アツム、お帰り。ごめんね、買い物頼んじゃって。」

公園を出て帰宅すると母さんが夕飯の支度をしていた。

「いいよ、丁度買いたいものがあったし。」

台所で頼まれていた醤油と味噌を渡し、買ったルーズリーフを部屋へ置きに2階の階段を上がる。

「もうすぐできるから」

台所から聞こえる母さんの声

僕に向けられる言葉はここでしか得られなくなっていた。

学校では

もう、誰も……
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