Re:
屋上でフェンスを登っている途中

いきなり引き摺り下ろされた

見える景色はフェンス越しのグラウンドから真冬の空と流れる雲に変わった。

放課後、誰もいないはずのこの場所にチュウが現れた。

チュウは僕の行動を中断した。


チュウが僕を掴んで離さないまま、暫く時間が過ぎていた。




「チュウ、離してよ…」

僕はチュウの掴む手を離そうともがく。

「嫌だ」

「死ななきゃ…いけないんだ」

「軽々しくそんな言葉を言う奴、オレはキライだ。」

「でも…」

「でも、じゃねえ。」

クラモト君を殴った時のようにいつもより低い声で言うチュウ

凄く怒ってる声

チュウの力に僕は到底かなわない

僕はチュウの腕から逃げることを諦めてそのまま

チュウに掴まれている自分の腰に視線を落とした。
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