Re:
布団の中にいつの間にか潜り込んでいたゴン

布団の中はゴンの体温で暖かかった

「いーなーアツム。ゴン、オレの布団に入って来いよ。」

僕の横で丸くなるゴンに手を近づけるチュウ

瞬間

ゴンはチュウの手を避け、僕の布団の奥に潜っていった。

「………オレ、飼い主なのに…」

拗ねたように愚痴るチュウ

「チュウはゴンと仲良くないの…?」

あからさまなゴンの態度に僕は驚きながらチュウに聞く

「仲が良いとかじゃなくてコイツ、半径1m以内に近づけさせてくれねーの。多分、昔ムリヤリ捕まえたからかもしれねえけど。」

チュウの母親が言ってた

「公園で野良猫のゴンを拾った時に?」

「そ。…ん?オレその話したっけ?」

「この前、チュウのお母さんが言ってた」

「オレのいない所で何を話してるんだ…」

チュウはそう言って頭を抱えていた。
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