Re:
「いつだったかな…そうだ、衣替えの時期だった。」

「暫くなかったんだ。僕の持ち物がなくなる事は。」

「代わりに、と言ったらおかしいかもしれないけど。僕の机の中は毎日ゴミが詰められていた。…チュウも、見たよね?僕のカバンの中…」

「…………ああ。」

チュウは僕の話を聞きながら、静かに答える。

「ノートは、なくならない代わりにラクガキされていた。」

「休み時間の度に彼らに連れられて僕はサンドバッグにされた。」

「誰も…僕に話しかけてくる人はいなくなった。」

「クラスにも、あの校内にも。」

話しすぎたのだろうか

僕は凄く喉が渇いてきた。

少し冷めてきたホットミルクを飲んだ。

「それからは…チュウが見たアレが僕の日常になっていたんだ。」


思い出してなのか

外にいるからか


僕の体は震えていた。
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