Re:
「アツム、部屋に入らねえ?オレ寒い」

「……ゴメン。」

「謝らなくていい。ゴンが待ってるぞ。」

チュウが親指で部屋を指した先にゴンは窓ガラス越しに僕らを見つめ、背筋を伸ばし座っていた。

「…うん。」

僕らはベランダから暖房の効いた部屋に戻る

各々の布団の上で

僕の話を

チュウとゴンは聞いてくれる。



冷めてしまったホットミルクを飲みながら

チュウに僕の日常を聞いてもらった。





途中、チュウは言葉を漏らした


「アツムは強いな」


意外な、言葉だった。
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