Re:

アツムヘ

あなたが私のお腹にいる時

お父さんと毎日話していたのよ。

お腹を蹴って早く外に出たがってるね

私達も早く会いたいね、待ってるわよ

こんなに元気に蹴るから活発な子供かな?

優しい子供になってくれるかな?

お父さんと一緒にどんな遊びをするかな?

お父さんは一緒に星の観察に行きたいなとか

大きくなったら何になりたいと言うかしら?とか

あなたが生まれてきてから

毎日大変だなと思うこともあったけど

お父さんも私も

あなたの笑顔を見るだけでどんな嫌なことも辛いこともすぐに消してくれた

あなたが笑顔でいてくれるだけで私達は嬉しかったの

高校に進学して

楽しそうに新しいお友達の話もしてくれていた





だけど

ある時からあなたのあんなにステキな笑顔が辛そうな笑顔に感じてきた。

聞いてみても『大丈夫』とか『何でもないよ』

私がもっとお節介なくらいにあなたに問い詰めて聞いてれば

こんなことにならなかったのかしら

そんなに

私達は頼れない存在だったのかしら

私達はあなたより長く生きてるのに

辛い時に愚痴をこぼせないほど

話しづらい親だったかしら

ゴメンね

もっと私達がしっかりしていれば

こんなことにならなかったのかしら

お父さんと毎日自分を責めてしまってる毎日です。

あなたと一緒に過ごした時間はとても幸せだったのに

あなたには辛く苦しい時間だっのかしら

ゴメンね

あなたを助けてあげられなくて

あなたを助ける力になれなくて

あなたが目の前にいてくれたら

もっとたくさんお話しして

もっとたくさん同じ時間を過ごしたかったのに






愛するあなたは永遠に触れることもできない





お願いだから

私達のもとに帰って来て
< 259 / 259 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

ふ しあわせ
ガルバ/著

総文字数/1,126

詩・短歌・俳句・川柳8ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop