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件名：Morning!

気がついた時

僕の視界は真っ白だった

天井

………保健室の天井

ええと…何があったんだっけ？

首を動かし、周りを見る

清潔感のある白いシーツと布団とカーテン

どうやら僕は保健室のベッドの上にいるみたいだ

僕は教室に入ろうとして

それから覚えてない

誰かが僕を保健室まで運んでくれたのだろうか？

……クラスの人は、クラモト君達は運ぶはずはない

それだけはわかる。

先生はいないのかな？

真っ白なカーテンで閉ざされているこのベッドの空間

状況がわからない

パリパリに糊のきいたベッドのシーツ

薄い掛け布団

固めの枕から洗剤のだろうか、微かに匂いがした。


見るところ全部が白い



白


…………ああ

僕の机の上にも白い花が供えられていたっけ

菊

の花

僕は

死んだの？






そうか

みんな

死んでほしいのかな

僕に


ボンヤリする頭で

一生懸命考えたら

そんな言葉が出てきた

『死』

『死ね』

そう書いてたよ

真っ白な菊を入れた一輪挿しに

大きな文字で


「っ………」

頭が混乱してるような

いつもよりも冷静なような

わからないけど



頬を伝う涙は

今、声を押し殺している僕のように

静かに流れていた