Re:
シャアァッ!!

足音とカーテンの開く音は早かった

「ナカニシ!あんたぁ!!」

保健医のキョウツカ先生が普段の物静かな印象からは想像がつかない形相で立っていた。

「どーこ行ってたんだよ?こんなか弱く可愛い生徒二人をほったらかしにして」

先生の様子に怯えることも、謝ることもなく

彼は逆に先生を非難していた。

「あたしのお菓子!!また勝手に食べて!」

「んだよ、いーじゃん。腹減ってたんだし、育ち盛りよ?オレら。」

いつの間にか僕も共犯者になっていた。

キョウツカ先生は彼のちょんまげのような束ねてる前髪を引っ張りあげる。

先生と彼の顔を強制的に向き合わせる。

「あんた…誰がここを提供してあげてると思ってるんだい?ここは仮眠室じゃないんだよ…?」

笑顔だけど、口元は怒りを抑えきれないのか若干引きつっていた。

「やだー、暴力はんたーい」

先生に対しての降参のポーズか、両手をあげておどけてみせる。

「ほらっ!サボりは終わりっ!!さっさと教室に戻りな!」

「まだ授業中じゃん。ダリーよ。」

「しのごの言うな!」

教室に戻りたがらない彼をムリヤリ保健室から出し、追い出した。
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