Re:
僕より遥かに高いこの金網はどうして登ろう
グラウンドが一望できる屋上の金網に指をかけながら。
どこかのクラスが受けてる体育の授業風景
そうだ
死ぬことよりも先にやらなきゃいけないことがある。
遺書を書いてから死ななきゃ意味がない
そんな事を考えて
僕はカバンから
昨日買ったルーズリーフの紙とペンを出した。
『みんなへ』
紙の1番上に書いた
一体何を書くのが『遺書』なんだろう?
僕の状況を、心の内を知ってもらうには何を書けばいいんだろう
文章を書くのも得意じゃない僕
紙につづる言葉が見つからないまま
時間だけは過ぎていく
一瞬
穏やかな風が強くなった
ヒュゥ…
その風で紙が飛ばされてしまった
目で追い掛けると
空を舞う紙は端にある給水タンクの近くで落ちていく
落ちた先に
「んあ?」
人がいた
その人は僕の紙によって起こされた
紙を手に取り、立ち上がる
ゆっくりと僕に近づく
「何、お前もサボり?」
誰もいないはず
だってまだ
授業中……
「お前もガッコが楽しくないんだなぁ」
その声の主は
「ナカニシ…くん…?」
グラウンドが一望できる屋上の金網に指をかけながら。
どこかのクラスが受けてる体育の授業風景
そうだ
死ぬことよりも先にやらなきゃいけないことがある。
遺書を書いてから死ななきゃ意味がない
そんな事を考えて
僕はカバンから
昨日買ったルーズリーフの紙とペンを出した。
『みんなへ』
紙の1番上に書いた
一体何を書くのが『遺書』なんだろう?
僕の状況を、心の内を知ってもらうには何を書けばいいんだろう
文章を書くのも得意じゃない僕
紙につづる言葉が見つからないまま
時間だけは過ぎていく
一瞬
穏やかな風が強くなった
ヒュゥ…
その風で紙が飛ばされてしまった
目で追い掛けると
空を舞う紙は端にある給水タンクの近くで落ちていく
落ちた先に
「んあ?」
人がいた
その人は僕の紙によって起こされた
紙を手に取り、立ち上がる
ゆっくりと僕に近づく
「何、お前もサボり?」
誰もいないはず
だってまだ
授業中……
「お前もガッコが楽しくないんだなぁ」
その声の主は
「ナカニシ…くん…?」