Re:
また

僕には眩しすぎて気分が悪い朝がやってきた

「アツム、早く起きてご飯を食べなさい。」

いつもの時間を過ぎても起きない僕を起こしに来たのは父さん

「…う…ん。」

まだ頭が醒めない僕は目をこすりながらベッドから出た。

今日は雨

「何だ?夜遅くまで勉強でもしてたのか?」

「んー、そんなとこ。全然駄目だったけど。」

「勉強なんてのは覚えたいと思うときじゃないと覚えられないから無理矢理するもんじゃないぞ?」

父さんはいつもそう言って僕にプレッシャーを与えないようにしてくれる。

多分、父さんも母さんも僕が前よりも様子が変わってきてるのに薄々感じはじめてるようだ。

父さんは勉強で悩んでると感じてるのかもしれない

「でも、学生だからね。」

僕はモソモソと制服に着替える

「学生は勉強をするだけじゃあ駄目だ。勉強だけしてても面白みのない人間になってしまう。」

父さんが昔から僕に教えるその持論

「友達と遊んで、バカやって、たまに勉強すればいいんだよ。」

僕の髪をクシャリとまぜ、部屋を出る

「……うん。そうだね。」

僕は精一杯、憂鬱な感情を隠すように笑った。
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