Re:
僕はその後、3時限目の授業を受けないままで

髪や制服についた砂をはらい

3時間目終了のチャイムが鳴るまで

静かに空を泳ぐ雲を見ていた。


休み時間に教室へ戻り

奥にある席に向かう。

誰も、僕に聞かない

休み時間の教室は賑やかだけど

「どこ行ってたんだよ」
とか

「何かあったの?」
とか

僕を気にしないのか、僕に気付いてないのか

わからないけど


席に着こうと椅子に手をかけて気付いた。

机の中に

机にかけてる鞄の中に

−−−−−ゴミが詰め込まれていた。

僕の教科書とノートも混ざって

ゴミ箱はすぐ、そこにあるのに


「クスクス…」

周りから聞こえる笑い声

「ねー…カワイソウ…」

表面だけの、同情する声




僕はいつものように

授業が始まるまでにゴミ箱に捨てた。
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