Re:
ゾワリ

僕の腰元に何かが当たった

「わ…ぁっ!?」

思わず声が出てしまった


「ナァー…」

見ると真っ黒な猫が僕に擦りよっていた

「お、お帰りゴン」

カフェオレを飲みながら猫に気付いたチュウ

どうやらチュウが飼ってる猫なんだろう

「び…びっくりした……」

まだバクバクいってる心臓を右手でおさえる

そんな僕の気持ちを気にする事なく

僕をジッと見つめた後

黒猫は僕の膝の上に座りだした。

う…動けない……

「……アツム、家で動物飼ってんのか?」

「う、ううん…一度もない。みんな忙しくて世話ができなくなるから飼っても可哀相だからって……」

僕は身動きができない状態で正座のままカフェオレを飲む。
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