(続編)極妻真子17才 〜銀ちゃんに寵愛されてます
「柳之助は恋したことがないんだ、なんか可哀想。」



煩いよ、今は俺のことは関係ないだろうが。




恋をすればこの気持ちが、俺に分かるはず?




「好きになった人がたまたま、極道だっただけの事。

私の父親も極道なんだ。


柳之助が極道嫌う気持ちも分からないではない。


極道でも私にとって父親は彼だけだもの。


柳之助もっと素直になりなよ。」




何で叶に説教されなきゃならねぇの。




『叶に俺の気持ちは分からない。


極道の家に生まれ、俺がどんな思いで生きてきたか、

叶には分からないだろうな。


俺は虐めにあい仲間外れにされた。


怖くて小学校へは行けなかった。


どんなに惨めで悔しかったか叶に、』




叶が俺の目の前でいきなり倒れた。




『おい叶どうした?おいしっかりしろよ! 』




救急車呼ぶしかないのか?



俺は慌てて朝田銀平に電話をした。




叶に何かあってからでは困る。




朝田銀平に連絡すればなんとかなるだろう。









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