蹴球天使



「別に彼女じゃねぇし、ってか俺、昨日超可愛いコと知り合っちゃった」

「超可愛いコ?」

「おぅ、モデルとかより全然可愛いって」

「へぇ」

「なんか見た目天使?」

「天使……」

天使という言葉にピッタリなのは顔はシイにそっくりのレイだと思った。






缶ビールをいっきに飲んでも昨日の出来事は思いでてきた。

『まだ、サッカー選手になる夢もってるの?』

どうしても頭を過ぎる。

“もうコートには立たない”


俺からサッカーをとったら何が残るんだろ…。

抜け殻のような人間にすでになりかけてるのに。



「飲み過ぎはよくないぞ」

俺が三杯目のビールに手をかけたところで尚が口を出す。









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