蹴球天使
あてもなく歩いていると
白い校舎が見えて、
ふと昔のことを思い出した。
『俺さ、ぜってぇ全国大会で荒高に勝つから』
『うん、ユウなら勝てる』
彼は今どこにいるんだろ―…
もう高校は卒業したはず。
そんなこと考えてたら、
ふとコートにまた足を運びたくなって、タバコの灰が沢山落ちた校門に足を踏み入れる。
変わってない―‥
『レイ、中学卒業したらこの高校来てよ。
一緒にサッカー、やろう?』
やりたかったな…
サッカー。