蹴球天使



中は屋上より涼しくて、一気に体温も下がる。



俺はこの感覚がキライだ。



だから屋上から離れると急に太陽の温もりが懐かしくなる。



「はぁ……」



虚しいキモチにかられてなんとなく階段の手摺りに寄り掛かると、リズムのいい小さな足音が聞こえてきた。



小さい足音は段々と大きいものに変わってく―…



立入禁止の屋上になんの用だ?



先こうだってこんなとこ来ねぇよ。
















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