るーむしぇあ






何が起こっているのだろう。



これ以上近くはないってぐらい近い。


っていうか密着しちゃってますけど。




只今動揺のあまり、脳内は逆に冷静になっております。



『急性心臓破裂死』


そんな言葉が思い浮かんだ時、中村くんが口を開いた。



「雫…。」


「う…ん?」


喉の辺りで食い止められる言葉を絞り出す。


「俺さ、」


「ずっと…」





━がちゃっ


心臓の音の中にドアノブの音が混ざった。



だ、誰か来た!


そう思ったのと同時にふわりと身体が軽くなる。




「あー腹へった。」


耳に届く雨宮くんの声。


「今作ってるから。」


上から聞こえる中村くんの声。

って、立ち上がるの早っ!!!!



「雫。」


中村くんが私を見下ろす。


「ご飯作ろっか。」





……………。







作れるかーーーーーっ!!!!!






< 36 / 42 >

この作品をシェア

pagetop