るーむしぇあ
「あ、涼しい。」
リビングは日当たりが良く、窓も開いてないのに部屋より涼しかった。
その足取りで洗面所へ向かう途中エアコンの存在に気が付く。
しかも、何かマイナスイオン出てますよ的な雰囲気を漂わせるエアコン。
前のアパートより快適だなこれ。
スッピン気にしなきゃいけないことを除いて、だけど。
って、とりあえず顔洗わなきゃ。
洗面所の引き戸が閉まっていたのを不思議に思わず、
何気なく開けると、
「なっ……………………」
鏡の前で歯磨きをしている雨宮くん。
私が出した小さな声に気がついたみたいで、鏡越しに目が合う。
まだセットされてない髪。
そしてその髪が濡れている。
なぜ濡れているのかと思い横を見ると、
なるほど、お風呂場の床や壁が濡れていてシャワーでも浴びていたことを連想させる。
そしてそうか。
そのせいで上半身裸なんだ。
なんだ……………
なん……………
な……………
「きゃあぁぁあぁぁああっ!!!!」