きらり
「そんなに否定せんでも」
「だって、むり」
坂本くんはあたしが少し気になってる人
同じクラスで、スポーツも勉強もできる、いわゆる人気者
そんな坂本くんを初めて意識したのは、球技大会のとき
男女混合のドッジボールで
最後まで逃げ回ってたあたしに
思いっきり男子のボールが当たった
そんなとき、
「おまえ、女の子にぶつけるんなんか最低やぞ」
って言って、その男子を当ててくれたのが
坂本くんだった