白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
「最近の若者は・・・・・・とは言いたくないけど、時代が変わったなって感じることが多いな」
山畑先生はそう言って、眉を下げた。
ちゃんと生徒と向き合う教師なんだと知り、嬉しくなった。
「確かに時代の変化を感じます。保護者の態度にも時々驚かされる。でも、生徒達自身一人一人を見れば、昔と何も変わっていない部分もある。将来に悩み、自分に自信が持てなくて、現実から逃げたくなる。高校生ってそういう不安定な時期なんでしょう」
あのまま別れていたら、俺達はこんなに距離が縮まらなかった。
「新垣先生、熱いよ」
「そうですか?喜多先生には負けますけど」
「いやいや、一番は新垣先生だよ」
「俺も負けてられないっすね。文化祭は、俺も張り切って頑張るからよろしく」