白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
「虎太郎も寝たことだし、久しぶりに恋の話でもする?」
依子は、ハーブティーを入れてくれた。
「龍は、いいパパしてる?」
ゆかりは、壁に貼ってある龍と虎太郎の写真を見つめながら聞いた。
「うん。想像以上に頑張ってくれてるよ。帰りも早くなったしね。ただ、恋人同士の時のようなラブラブな時間は本当になくなっちゃったよ」
「あ~、前にも言ってたよね。でも、また違う幸せがあるんじゃない?」
「そうそう。ふたりで、虎太郎の寝顔とか眺めてる時にものすごく幸せ感じたりする。だんだんそうなるものなのかな」
唇についたミルクをペロペロとなめながら眠っている虎太郎を見つめる依子。
「先生と直は大丈夫じゃない?」
依子はそう言って、ゆかりを見た。
私は恥ずかしくて、ハーブティーを飲んだ。