白いジャージ6 ~先生と愛のキセキ~
ゆかりが言ってる意味がよくわかる。
ゆかりと別れている間に、たっくんはいろんな女の子と出会った。
選ばれなかった女の子の分まで、幸せにならなきゃいけないし、たっくんを幸せにしなきゃいけないってことだよね。
私は、ある女の子を思い出していた。
「ねぇ、モミジって覚えてる?」
私は懐かしい名前を口にした。
「え?どっかで聞いたことあるような。誰だっけ??思い出せそうなのに思い出せない」
「先生のこと好きだった・・・・・・パン屋の」
「あーーーーーー!!思い出した。直が働いてたパン屋の子だ。私達の高校の後輩で、直の彼氏だって知らずに、先生に恋をしたんだよね」
ものすごく傷付けた。
私は、言えなかった。